
僕は特にB’zとかのファンではありませんが、その昔、B’zの稲葉さんの出身地、岡山県の津山に3日くらいこもって小説を書こうとしたことがあります。
なんでわざわざそんなことをしたのか今ではよくわからないのですが、きっと津山のどこかに魅かれていたんでしょうね。
今回はそんな津山に8年ぶり4回目くらいに行ったお話です。甲子園だったらそこそこの常連校ですね。
津山はB’zの稲葉浩志の出身地
津山は、岡山県の北部、古くから美作地域の中心都市で、津山城や美しい町並みの残る静かな町。
というのが一般的な津山の紹介ですが、今はあのB’zの稲葉さんの出身地としてのほうが有名かもしれません。

市内には今でも稲葉さんの実家である「イナバ化粧品店」があり、B’zファンの聖地になっています。僕はいったことないですが。
僕は特にB’zのファンでも何でもないですが、なぜかこの津山という町が好きで、過去に何度かここを訪れているのです。
初めて津山に行ったのは、もういつかは忘れてしまったくらい昔なのですが、この地域の交通の要所らしく、広い駅構内に何本も線路があって、古めかしいディーゼルカーがたくさん停まっていた記憶があります。

当時はまだ、津山駅も活気に満ちていた頃だったのかもしれませんが、今はその広い構内もがらんとしていて、古きよき昭和のノスタルジーを感じる駅になっています。

岡山と津山を結ぶ快速列車も、こんなふうにレトロな復刻塗装になっていました。

街のシンボル、津山城(鶴山公園)
街はずれにある津山駅から北に進み、吉井川を渡ると津山の市街地に入ります。

この通りは「ごんご通り」と呼ばれ、なんだか河童がたくさんいます。

「ごんご」というは津山地方の方言で「河童」という意味なんだそうです。

市内を流れる吉井川に河童が住んでいたという伝説から、津山ではごんご祭りといってみんなで河童の仮装をして練り歩くお祭りもあるそうです。ムダに楽しそう。
津山の中心にあり、町のシンボルでもある津山城(鶴山公園)。

信長の家臣として有名な森蘭丸の弟、森忠政が1616年に築城し、鶴山城から津山城と名前を改めたのだと言います。
津山城は桜の名所として知られ、「日本100名城」「日本さくら名所100選」に選ばれています。

今回は早朝なので中に入れませんでしたが、桜の時期に津山城へ行ったときの写真が残ってました。
僕はその昔、大恋愛小説でも書こうと思い、この麓にある「津山鶴山ホテル」に3日間くらいこもったことがありました。
なんでそれが津山だったのか、いまでもよくわからないのですが、結局その時に書いたと思われる大恋愛小説は残っていないので、きっと物語が生れるような津山での出会いはなかったのでしょう。
あ、正確に言うとその後、津山を舞台にしたショートストーリーは書きました。リアルかフィクションかは秘密ですが。

城東まちなみ保存地区と津山洋学資料館
津山城からさらに東に行ったところにある城東町並み保存地区。

ここは国の「伝統的建造物群保存地区」にも指定されている古い町並みの通り。

いい町並みじゃん!
大恋愛小説のために来たときも津山の町なかをフラフラした覚えはあるのですが、この町並みは全然記憶にありません。
なにやってたんだろ?

きっと知らない町に泊まって、知らない路地を彷徨っていれば、知らない女の子と出会って、きっと何か楽しいことが起こる、と信じていたお年頃だったんでしょうね。
城東町並み保存地区の一画には「津山洋学資料館」がありました。

津山は幕末から明治初期にかけて、西洋の内科医学を初めて紹介した宇田川玄随など多くの優れた洋学者が輩出したのだと言います。
最初に津山に来たときに、津山は町の規模から考えると病院の数がめちゃめちゃ多いな、と思っていたのですが、きっとそうした関係があったからなのかもしれませんね。

帰りの津山駅のホームから見えたこの車両基地の雰囲気も相当カッコよかったです。

こんなに昭和の香りを残した車両基地は僕の知る限りはJRだとこの津山と米子、新潟の糸魚川くらい。
もしかすると、僕が津山に泊まって小説でも書いてみたいと思ったのは、こんな風景を見たからかもしれません。
ここには国内に現存する扇形機関車庫の中で2番目の規模をほこる「旧津山扇形機関車庫」があり、今は「津山まなびの鉄道館」というミュージアムになっています。

時間があればここも行ってみたかったな。
<2019年4月訪問> 最新の情報は公式サイト等でご確認ください
津山への旅
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