炭焼きレストラン「さやわか」は静岡のローカルハンバーグレストランですが、今やその人気は全国区。
いつも満員なので、特に週末に旅行気分で行っても気合を入れないとなかなか食べられない、という話を聞いていました。
そんな中、うちの家族が「さわやかのハンバーグが食べたい!」と騒ぎだしてしまったので、さあ大変。
はたして旅先で「さわやか」、無事に行けたのでしょうか?
実は「さわやか」初体験じゃなかった!
実はこの僕、酸いも甘いも知ったナイスミドルゆえ、「さわやか」も初体験ではなく、一度は経験済みなのです。中学時代とか高校時代ではなく、40代になってからなのでそれほど早かったわけじゃないのですが。
かつて東海道五十三次を日本橋から京都の三条大橋まで歩いたことがあるのですが、そのときに途中でみつけた「さわやか袋井本店」に寄ったことがあるのでした。
当時からもちろん「さわやか」の存在は知られていましたが、今ほど全国的にはブレイクはしていなかったような気がします。
それでも平日の夕方6時前だというのに、店内はほぼ満席だったので、地元の人からは昔から絶大な人気があったんでしょうね。
僕がその時食べたのは「チーズハンバーグ」。
「さわやか」といえば「げんこつハンバーグ」なのに、なんで「チーズハンバーグ」なんですか!
はい、そうしたご批判は甘んじてお受けしますが、僕にとってハンバーグといえば「チーズハンバーグ」なんですよ!
大学時代を札幌で過ごした僕にとって、ファミレスといえば「びっくりドンキー」、びっくりドンキーといえば「チーズバーグディッシュ」じゃないですか!(諸説あり)
そんなわけで僕のソウルフード「びっくりドンキーのチーズバーグディッシュ」と「さわやか」のチーズハンバーグ、食べくらべてみたかったんですよ。
びっくりドンキーのやわらかくてジャンク感あふれるチーズバーグディッシュにくらべて、さわやかのチーズハンバーグはしっかり歯ごたえのある肉肉しい感じがしたのを覚えています。
週末の「さわやか」攻略法
「さわやか」といえば、看板メニューは「げんこつハンバーグ」。
「さわやか」経験済みとはいえ、やっぱりげんこつハンバーグを食べてないと先達として、いろんなテクニックとか指南できないな、ということで、はれて「ホントのさわやか」を体験しに行くことにしたのですが、家族みんなの都合があうのがゲキ混み必至の土曜日。
さわやかは静岡県の西側が発祥なので、東側の方がすいてるらしいよ
大きな町とかICからちょっと離れてるお店がいいらしいよ
かなりテキトーな感じのアドバイスですが、そんな家族を信じて僕が選定したのは「さわやか函南店」。東海道線に乗ってると、熱海と三島の間に出てくる「函南」ですね。
そんなわけで、新幹線で三島まで行って、そこからレンタサイクルで行く作戦にしました!
三島から南の中伊豆はシェアサイクルのポートがたくさんあって、乗り捨て自由で便利なのと、万一長い待ち時間になったとき、これがあれば近くをちょこっと観光できるかな、と思ったのです。
さわやか函南店までは、三島からのんびり漕いで30分。
開店時間は午前11時ですが、10時から店内で整理券を配る、ということなので本来は10時に行ければよかったのですが、新幹線の時間の関係で、到着したのは10時29分でした。
整理券を受け取ると、案内予定時間は11時34分。
待ち時間は65分。週末なので、まあ許せる範囲ではないでしょうか?
ただ、10時半を過ぎると急に来店者が増えたような気もしたので、このくらいがギリギリのタイミングだったのかもしれません。
みんな開店時間近くに来るのは、地元の人が多いからかな、と思っていましたが、スーツケースを持った女子たちもいたりしたので、旅行客もやっぱり来るんですね。
ただこんな荷物を持って、仮に2時間待ちとかになっちゃうと大変ですね。やっぱり旅行者には少しハードルが高いかもしれませんね。
いざ、さわやか店内へ
さわやかは静岡県内に34店舗(2023年6月現在)。
袋井にある工場から新鮮なうちに肉を配送できるよう、静岡県外には進出しないのだそうです。
こんなに人気があるのに全国展開しないのはもったいないような気もしますが、逆にだからこそプレミア感も出るし、意地でも食べたくなって、わざわざ行っちゃうのかもしれませんね。函館のラッキーピエロとかもそうなのかな。
店内で待っていると予定時間を少し過ぎたあたりで呼び出しがあり、座席に案内されます。
さわやかの店内は天井が高く、開放感がありますね。
ステンドグラスをよく見るとおそらく函南店オリジナルのものですね。
富士山をバックに伊豆箱根鉄道が走り、手前にあるのは地元函南にある「柏谷横穴群(かしやよこあなぐん)」でしょうね。牧場は「酪農王国 オラッチェ」かな?原爆ドームみたいなのはなんだかわかりませんが。
そしていよいよ注文。ここは家族3人とも「げんこつハンバーグ」一択です。
シズル感あふれる「げんこつハンバーグ」
名実ともに「さわやか」の看板メニューである「げんこつハンバーグ」。実際に注文してみてわかったのは、とにかくシズル感にあふれていること。
シズル感、というのはジュージューいう音とか、飛び散る肉汁とか、もうもうと立ち上る湯気とか、そういった視覚、聴覚、嗅覚に訴える魅力のこと。
ではここでみなさまにも「げんこつハンバーグ」のシズル感を感じていただきましょう。
①鉄板の上に載せられた、その名のとおり「げんこつ」のようなハンバーグがやってきます
②その場でスタッフが素早くナイフを入れます
③そしてあっという間に真っ二つ。
④そのまま切り口を鉄板に押し付けます。このとき、ジュージューという音とともに煙が立ち上り、肉汁が飛び散ります。
⑤最後にソース(デミグラスorオニオン)をかけて完成
それでは一連の流れを動画でどうぞ!
参ったぜ、さわやか。
やっぱり「げんこつハンバーグ」を知らずしてさわやかの経験者ぶってちゃぜんぜんダメだと思いました。
味は前にチーズハンバーグを食べたときと同じで、みっちりと実の詰まった肉感あふれる歯ごたえのハンバーグだったけど、人気の秘密は味だけではなく、こうした演出にもあるんだな、ということがわかりました。
場合によっては長い待ち時間になるかもしれないので、旅先で行くのには綿密な計画と気合が必要ですが、さわやか、一度は体験してみてください!(今度はホンモノの経験者として言ってます!)
<2023年6月訪問> 最新の情報は公式サイト等でご確認ください
炭火焼レストラン「さわやか函南店」への旅
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