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富山地鉄のレトロな駅舎めぐり~「南富山」「岩峅寺」「寺田」「電鉄黒部」

「地鉄電車」と呼ばれ、富山の地域の足だけではなく、立山黒部アルペンルートや宇奈月温泉にアクセスする観光鉄道としても知られている富山地方鉄道

大正時代から昭和初期に建てられたモダンな木造駅舎が現在も数多く残っていて、レトロ駅舎マニアには垂涎の鉄道路線でもあります。

富山平野の田園や、山間にポツンとある小駅にも味わい深い駅舎が多いのですが、今回は乗り換えや旅の起点としてアクセスしやすい4つの駅を紹介します。

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富山地鉄の路面電車で南富山へ

北陸新幹線開業を機にすっかり生まれ変わった富山駅。新幹線のホームのすぐ下に、路面電車のホームが何本も並んでいる場所は日本でもここだけですね。

全国初の本格的LRTとなる富山ライトレールの開業をきっかけに、以前からあった路面電車網も整備され、公共交通による地域活性化の成功例としても知られています。

「路面電車のまち」は認めるけど、顔ハメの場所、多すぎ!

富山地鉄といえば、立山黒部アルペンルートや宇奈月温泉にアクセスする鉄道路線のイメージがあるのですが、実はこの市内の路面電車も富山地鉄の路線なのです。

富山地鉄には全線に乗れる1日フリー切符というのがあったので、今回はこれを買って、まずは市内電車(軌道線)の本線、富山駅前から南富山駅まで乗ってみます。

市内電車のトラムに乗って富山駅を出発。

なんか丸窓があったりしてしゃれおつな電車だな、と思っていたら、これはあのJR九州の「ななつ星」などで有名な水戸岡鋭治さんデザインの列車でした。

富山地鉄にはこのほかにも「アルプスエキスプレス」などでも水戸岡さんデザインの列車が走っています。

立山駅のアルプスエキスプレス

外はこんなにレトロな感じですが、中はたしかに水戸岡ワールド満載ですね。

JR九州の列車みたい!

富山駅から富山市の中心部を走って約20分、終点の南富山に到着します。

いきなりいい味出してますね。

謎に絡まるツタ?は、甲子園球場を目指しているのでしょうか。

小さいながら駅ビルになっていますが、旅客向けには中に待合室があるだけ。富山地鉄の研修センターがあるようなので、地鉄の事務所ビルとなっているのでしょう。屋上に踏切が見えますが、これは研修用なのか、それとも踏切の墓場なのかは謎です。

それでも駅前にあった小さなレトロ商店街とセットで、僕にカッコいい駅認定されています。

映画「剱岳」のロケ地「岩峅寺駅」

南富山からは富山地鉄の不二越・上滝線に乗り換えることができます。

不二越・上滝線は富山から立山に向かう途中の岩峅寺(いわくらじ)駅までの路線ですが、この終点の岩峅寺駅がすごかった。

このホームから駅舎に続く質実剛健な屋根の連なり。

かっこよい。

この岩峅寺駅は映画「劔岳(つるぎだけ)点の記」で、100年前の富山駅として登場した駅でもあります。

ロケ地として使われるだけあって駅の外観もめちゃめちゃかっこいいですね。

神社のような屋根のつくりになっているのは、この駅が立山権現とよばれる雄山神社のひとつ、前立社壇(まえだてしゃだん)の最寄駅だからでしょう。

駅舎内の待合室も昔のままで、切符は自販機ではなく有人窓口で硬券買うやつ!

と思ったらちゃんとICカード対応にもなってるんですね。

駅を出て少し歩くと目の前には立山連峰。

岩峅寺は駅周辺の雰囲気含めて素晴らしい駅でした。

ホームにムダに立派な謎の建物がある寺田駅

富山地鉄の本線(宇奈月温泉方面)と立山線(立山方面)の分岐駅である寺田駅

駅舎自体は比較的最近リフォームされた感じで、特に味があるというわけではないのですが、この駅がすごいのはホームの真ん中にある謎に立派な建物。

寺田駅では本線と立山線が駅の途中から急カーブでそれぞれの方向に向かうため、真ん中のホームがムダに末広がりになっているのです。

もうちょっと曲がるの我慢できなかったのか、富山地鉄!

そんなわけでここはかつて待合室として使われ、売店や案内所もあったようですが、現在は立ち入り禁止になっていて、ムダに立派な謎の建物と化しています。

富山地鉄には宇奈月温泉駅と立山駅を結ぶ直通特急があるため、この駅で折り返して方向転換するのですが、これがなかなか大変らしいです。そりゃそうですね。

それでもこのホームの雰囲気、そしてその向こうに見える立山黒部の山々の眺望、素晴らしい駅であることは間違いないですね。

「いい日旅立ち」感が漂う電鉄黒部駅

富山県黒部市には旧JR北陸本線、現在はあいの風とやま鉄道「黒部駅」もありますが、黒部の中心市街地に近いのはこの富山地鉄の「電鉄黒部駅」

地上から2階部分まで2段になったガラス扉と窓、古代神殿のような白い柱が特徴的な現駅舎は1951年の建築だそうですが、モダンで開放的。さすが黒部市の玄関駅ですね。

雑居ビルが並ぶ駅前通りを進むと黒部の中心市街地となっている大町中央通りに出ます。

夕暮れのためか、背後に立山黒部の山々があるためかわかりませんが、なんだかとてもいい感じ。

かつて北陸街道の宿場町として栄えた三日町がこの黒部の中心市街地となっています。

全国の地方都市と同じく、夕方でも中心市街地に人通りはありませんが、それがむしろこのエモさを増しているのかもしれません。

電鉄黒部駅は富山地鉄の運行上の主要駅のひとつでもあり、小さいながらも駅構内は立派なつくり。3本のホームを覆う大きな屋根が特徴的です。

これもエモいですね。

ああ 日本のどこかに

私を待ってる人がいる

いい日 旅立ち 夕焼けをさがしに

母の背中で聞いた 歌を道連れに

「いい日旅立ち」 作詞:谷村新司

こんな電鉄黒部駅の風景を見ていたら、山口百恵「いい日旅立ち」が脳内リピートをはじめました。

まあ「夕焼け」つながりだけなんだけどね。

<2023年5月訪問> 最新の情報は公式サイト等でご確認ください

富山地鉄への旅

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富山地鉄の基本情報

富山地方鉄道株式会社
富山地方鉄道株式会社は鉄道、市内電車、乗合バス、貸切バスによる運輸業、及びホテル、レジャー、旅行、不動産の様々な事業を展開し地域社会の発展とともに歩んでおります。

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