2015年に新しく駅ビルになった大分駅。
もちろん博多駅ほど大きくはなく、同じJR九州の鹿児島中央や長崎と負けず劣らず、という感じですが、この大分の駅ビルにはほかにない特徴があるのです。
それは日本の駅ビル最大級の屋上庭園。いや駅ビルに限定しなくても、屋上庭園としては日本最大級、4500㎡の広さなのだそうです。
よくある遊園地的なものなのか、と思ったらそこにあったのは「鉄道神社」。意外に見どころの多い場所でした。
大分駅の鉄道神社
大分駅の駅ビルの上に建つ、JR九州ホテルブラッサム大分。
このホテルに泊まったら、8Fのホテルロビーから屋上庭園の散策ができるということだったので、なんの気なしにちょっと行ってみたのでした。
ホテル側から進むと、まず最初に目に入ってくるのが、鉄道神社。
最初は話題作りのために、屋上に鉄道神社をわざわざ作ったのかな、と思っていたのですが、実はもともと旧大分駅舎の屋上にも鉄道神社があり、それを移設して、一般のお客様もお詣りできるようにした、とのこと。
本殿までは参道が作られ、両側には参拝客向けの仲見世が並びます。
鉄道神社は、国指定重要文化財である豊後一ノ宮・柞原八幡宮の御分霊を受けており、旅の安全や出世開運、武運長久などの御利益があるといわれています。
本殿近くの水辺にあった造形物。
みんなでシュポシュポやってるので、もしやこの方々も鉄道の神々なのか、と思ったのですが、どうやら縁結び七福童子と言って、奈良の「ぜんとくん」の作者、籔内佐斗司さんデザインのキャラクターだそうです。
ちなみに縁結び七福童子が電車に乗って走っているのは九州の地図の上なんだそうです。
大分のさざえ堂「ぶんぶん堂」
鉄道神社以上に目立つ建物が、ぶんぶん堂。
この屋上広場のシンボル的な存在となっている伝統的な建築様式のお堂です。
中は会津のさざえ堂みたいに二重構造のらせん階段になっていて、上りと下りが交わることがありません。
堂内にも七福童子がたくさんいます。
そして屋上庭園には列車も走っています。
なんと、ここを走るのは九州新幹線やななつ星、特急ソニックなど、現役のJR九州のレプリカ車両の数々!
ではなく、それら数々のユニークな列車をつくりだしている水戸岡鋭治氏がデザインした「くろちゃんぶんぶん号」という列車だそうです。
ぶんぶん堂の展望台から眺めたJRおおいたシティの屋上庭園。
鉄道神社がずっと奥の方に見えるくらい広いのです。
そして素晴らしいのは屋上庭園から見る大分市街(山側)。
こっちは別府方面の眺め。鶴見岳でしょうか、由布岳でしょうか。
大分港から別府を望む
屋上からの眺めが素晴らしかったので、少し町を散歩しようと地上に降りてみると、大分駅前には九州を代表する武将、大友宗麟。
大分の市街地を抜けて、海側にまっすぐ歩いていくと20分ほどで海岸通りに出ました。
時間はちょうど夕暮れ時。
びっくりしたのは、対岸の別府市街の湯けむりまでよく見えたこと。
やがて日が落ちると黒々とした九重の山塊をバックに、別府の夜景がきらめきだしました。
ここは穴場ですね。
ただし一人で来る場所ではありませんね。
<2015年8月訪問> 最新の情報は公式サイト等でご確認ください
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