僕が大学生活を(楽しすぎて5年間も)送ったのは、都ぞ弥生の北海道大学。その母校にオリンピックがやってくる!と聞いて胸をときめかせたのは2019年の秋、まだコロナのコの字もなかった頃。
これは見に行くしかない!ということですぐに札幌のホテルを押さえたのですが、ご存知の通りコロナ禍で1年延期。2年越しの念願かなってようやくそれが実現したのは2021年の8月でした。
しかし東京をはじめとするほとんどの会場は無観客。感染者が増え始めていた北海道も政府の新型コロナ対策まん延防止等重点措置(以下、マンボー)発出で沿道での観戦は自粛ということになりました。
ところがこの私、沿道で観戦できなくても、オリンピック観戦が楽しめる特等席を押さえてあったのです。元北大生だからこそ気づいた、とっておきの特等席を。
※ワクチンを2回接種後、十分に感染対策をとって行っています。
オリンピックが北海道にやってくる!
2021年8月5日、新千歳空港に到着した僕を出迎えてくれたのは、オリンピックを歓迎する北海道からの大きな垂れ幕。
本当ならば今日あたりの千歳空港は人であふれかえり、札幌市内のホテルも軒並み満室・・・という予定だったはず。
けれども新型コロナウィルスの第5波を迎え、東京は緊急事態宣言、札幌市はマンボー。屋内会場は無観客、屋外会場も観戦自粛となり、東京も札幌も、静かな、静かなオリンピックを迎えていました。
おまけにその時の北海道は史上初といえるほどの酷暑続きで、道内でも15日連続の猛暑日を記録したほど。
え?北海道の夏はカラッとしてるから、気温ほど暑さ感じないよ。東南アジアみたいな夏じゃなくってハワイみたいな夏だから
とか言って余裕くれてたら、千歳空港に着いたとたんどよーん、と重い空気。ハワイどころかジャカルタって感じ(ジャカルタごめん・・・)。
これはそんな札幌の街なかで行われていた、競歩のレース本番。
沿道での観戦禁止と言われてるけど、なんだかんだ言ってけっこう人も出ていて、ときどき警備員から観戦禁止のアナウンスはあるけど、強制退去させられるわけでもありません。
僕はここで観戦するつもりもなかったので、足早に通り過ぎただけでしたが、マラソンもこんな感じなのかな?
オリンピックマラソン@札幌 特等席
でもそんな観戦自粛のところに行ってだいじょーぶなんですか?
そんなふうにご心配のファンの皆様も多いことかと思いますが、だいじょーぶなんです。
なぜなら僕の特等席はここだからです。
そう、ココ!
今回僕がマラソン観戦用の特等席として用意したのは、京王プレリアホテル札幌の最上階にあるコーナールームでした。
僕が札幌に住んでいた頃はなかった新しいホテルですが、北大の正門正面近くにあり、北大の構内を一望するのに最もふさわしいホテルなのです。
いやーん、プレミアムコーナーダブル・・・誘ってくれなかったのはなぜ?
窓からの眺望はこんな感じです。
窓好きの女子にはわりと垂涎の眺望かもしれません。窓好き、かつ北大好き女子であれば、同伴率86%というデータが出ています(風祭コーナールーム研究所調べ)。
本番のマラソンランナーは下の写真の中央右側にあるナナメの道から走って来て、三叉路で右折し、南門から札幌市街へと出てゆくことになります。
実をいうと、僕は「北大のマラソンコースは、正門を通るはずだ」とすっかり勘違いしていて、正門からの出入りを見やすいこのホテルを予約していたのです。
ところが札幌に来る直前になってよくよく調べてみると、マラソンコースは正門ではなく南門を出るということに気づいて驚愕したのですが、結果的に押さえていたこの部屋が南門も一番よく見える部屋だったのでラッキーでした。事前にホテルには「マラソンが見たいので・・・」と伝えていたこともあり、最上階のお部屋をアサインしてもらっていたこともよかったのだと思います。
ありがとう、京王プレリアホテル。。。(ということで宣伝)
さっそくコースを試走!
前述のようにマラソン当日は沿道での観戦は自粛という要請が出されていました。
北大構内も原則は関係者以外立ち入り禁止となる、というような話を聞いていたので、前日にコースを見に行ってみます。
ここが北大のメインストリート。
直線距離は約1.2キロ。ここももちろんコースになっています。
せっかくなので、前日に僕がコースを試走してコンディションの状況を確認しておいてあげました。
最初の部分、札幌農学校第2農場脇の白樺並木の中を走るあたりが、今回のマラソンコースで一番きれいな場所かもしれません。
東京2020オリンピック女子マラソン当日
そしていよいよ当日。
スタートは午前7時なので、北大の南門を通るのは1時間後くらいかな、と思いながら準備を始めていると、なんと北海道も例年にない酷暑のため、午前6時スタートに急遽変更になったとのニュースが!
まじかよ、聞いてないぞ!
でもそこはさすがに特等席、移動の必要がないのでそんなに焦ることはありません。
窓辺のソファに座って優雅に朝のコーヒーとか飲みながらコースを眺めてみると、けっこう観客来てるぞ。
正門からもぞろぞろと観戦客が北大に流入してるみたい。
おまえら、自粛って言うてるやろ!
まあ自粛要請レベルだとそんなに強硬策はできないんですかね?どこも言ってるだけでけっこう管理は甘い気がしました。
ま、こちとら優雅にバスローブとか羽織って観戦してるからいいもん。
どーですか!なかなか優雅な観戦でしょ?
テレビの中継見ながら、そろそろ来るかなーとか、なかなかできないですよ。
オリンピックマラソンコースは、北大を3回通るので、1回目はホテルの客室で見て、2回目か3回目は構内に見に行くということも十分できたのですが、模範的卒業生は母校の要請に従って、ホテルからの観戦に徹して、自粛を続けることにしました。ワクチンも2回接種してあったし、正直それで感染したり、感染させたりするリスクはほぼないですけどね。
結局、女子マラソンの日本人選手は一山麻緒選手が8位入賞。この日は北海道にしては本当に暑くて、リタイアもたくさん出た中で頑張りました。お疲れ様でした!
ポプラ並木や農学部校舎など、よくガイドブックに出てくるような場所は、今回のマラソンコースでは通らなかったのですが、当日テレビで観戦した友達から白樺並木がきれいだったとか、こんなにおおらかな学校で5年も学べてうらやましい、とかたくさんのお褒めの言葉をいただきました。
北大の観光案内いつでもできますので、ぜひお声がけください。失恋ロードとか一緒に歩けるよっ!
<2021年8月訪問> 最新の情報は公式サイト等でご確認ください。
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