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これであなたもお殿様?一足早い丸亀「城泊(気分)」体験【香川県】

お城をまるごと貸切って、あなたもまるで殿様気分!

そんな「城泊」ブームが来つつあるのだといいます。

香川県の丸亀市も、その城泊を実現しようと目下絶賛計画中なのですが、そんな中、歴史にも造詣が深い昭和レトロホテル研究家の風祭さまに、ぜひ有識者として城泊に関するご意見をいただきたい、とオファーを受けたので、一足早く城泊(気分の)体験をしてきましたよ!

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日本100名城、現存十二天守の丸亀城

香川県丸亀市にある丸亀城は、「石垣の名城」として有名なお城。

現存する12の木造天守のひとつとしても知られていて、日本100名城にも選定されている、わりとスゴイお城です。

この丸亀城を「城泊」ができる場所にして、観光の起爆剤にしようと丸亀市が現在計画を進めているのですが、その丸亀市の観光課メンバーのひとりが、高松にいる僕の会社のパイセンの後輩(=間接的に僕の後輩)ということで、今回特別に案内してもらうことになりました。

と書くと、なんかすごい人たちにオファーを受けたようですが、このブログでも書いた「なかむらうどん」に行ったユルいパイセンと後輩です。

村上春樹さん絶賛!伝説の「なかむらうどん」へ【香川県丸亀市】
「石を投げればうどん屋にあたる」と言われる香川県には讃岐うどんの名店と言われるお店はたくさんありますが、あの村上春樹さんが「ディープ中のディープなお店」として紹介していたのが丸亀市にある「中村うどん(現在は「なかむらうどん」)」。今回、ふと...

城内に入って最初に案内されたのが「大手一の門」

この大手一の門は、1670年頃に建築され、藩士が太鼓を打ち、刻(とき)を知らせていたことから「太鼓門」とも呼ばれていて、現在でも、正午(九つ時)を知らせるため、太鼓を9回たたく「時太鼓(ときだいこ)」が毎日行われています。

丸亀の後輩くん
丸亀の後輩くん

ちょうど正午になるので、まずは風祭さんに時太鼓たたいてもらいます

は?俺こんなの叩いちゃっていいの?

高松のパイセン
高松のパイセン

丸亀市民はみんなこの太鼓で昼飯に出かけるけん、えらい重大なミッションじゃのー

それ、めっちゃ大事なミッションじゃないっすか!

とりあえず、いつもこの太鼓叩いてる観光案内所のおねーさんが一発目だけ叩きますんで、そのあとよろしくお願いします!

おーけーおーけー、おまえら俺が大学時代「ニューウェーブ・オブ・道産子ヘビーメタル」の伝説のバンド「へルター・マドンナ」のメインドラマーだったこと、ちゃんと知って言ってるんだな!

どどん!

これが丸亀じゅうの市民が、いっせいに食事に飛び出した瞬間の写真です。

丸亀の伝統工芸「うちわづくり」

続いて案内されたのが、城内にある観光案内所。

次は丸亀うちわの製作体験してもらいます

え?城泊までのミッションちょっと多すぎないか?

お殿様になるには、まずは丸亀の歴史とか伝統知ってもらわにゃならんですからね

そんなわけで、Let’Sたいけーん!

丸亀うちわづくりを教えてくれたのは、伝統工芸士の三谷さん。

ここをこーやって、ギュッと曲げて。もっとギューッと、もっといける、もっともっーと!

どうやら僕はあんまり要領がよくなかったようで、もっともーっとたけもーっと!くらいの勢いで叱咤されてしまいました。

僕はまだ10年くらい修行が必要そうでしたが、三谷さんみたいな職人さんが作る丸亀うちわはおしゃれでカッコいいですね。

三谷さんは丸亀を代表する職人技を持ちながらも、廃材などを使った環境にやさしいうちわづくりなど、常に新しい試みにチャレンジしている、素晴らしい人でした。

KOGEI JAPAN
丸亀うちわ(まるがめうちわ)の特徴や歴史、産地をご紹介します。コウゲイジャパンは伝統工芸品を世界に発信・紹介するサイトです。日本の伝統的工芸品と伝統技術の素晴らしさを伝えていきます。

瀬戸大橋や讃岐富士を見下ろす丸亀城へ

再び屋外に出ると、丸亀城のシンボルとされている石垣が目の前に立ちはだかります。

高さは20mで、17世紀の再築の際、羽坂重三郎という有能な石工が作りあげたものですが、この丸亀城の石垣には悲しい伝説があるのだと言います。

この石垣が完成した際、当時の城主、山崎家治は家来たちに試しに登らせてみますが誰も登ることはできませんでした。

気を良くした城主はさらに、誰か石垣登りに挑戦する者は居ないかと問うと、石垣を作った本人である羽坂が名乗りを上げ、石垣を知り尽くした羽坂は鉄の棒を使い、いとも簡単に登ってしまったのです。

それを見た山崎家治は

万が一この石工が敵方に寝返りでもすれば、我が城は簡単に落とされてしまうのではないか

と恐れ、二の丸井戸の修理を口実に羽坂に井戸の中に降りるよう命じ、上から石を落として殺してしまったのでした。

それが深さは日本一ともいわれているこの井戸。

以来、この井戸には殺された石工の霊が出るとか、火の玉を見たとかいう噂が後を絶たなくなったそうです。

この井戸のある二の丸からの眺望がこれ。

北を向くと瀬戸内海の向こうに瀬戸大橋、内陸を向けば、讃岐富士と言われる飯野山。

そしてこれが現存12天守のひとつ、丸亀城天守閣。

おおお、こんな素晴らしい場所に泊まれるのか、丸亀!

と思っていたら、城泊予定地の場所は少々違うようでした。

城泊予定地は「延寿閣別館」

丸亀市が城泊のために整備しようとしているのは、丸亀京極藩6代藩主・京極高朗の江戸の邸宅で、丸亀城三の丸に移築された「延寿閣」の別館。

延寿閣は老朽化で85年に取り壊されたのですが、この別館はときどきイベント会場として使われており、これからの改修で宿泊施設として活用できるようにするのだそうです。

普段は非公開のようですが、今回は特別に中に入れてもらい、城泊(気分)を味わわせてもらえることになりました。

丸窓の外に見えるのは、この丸亀城の石垣。

延べ床面積約120平方メートルで、15畳の広さの床の間や10畳の次の間、浴室・トイレなどがありました。

欄間に施された桐の文様や天井の屋久杉の1枚板がそのまま残された重厚な建物は、まさにお殿様の邸宅ですね。

そして縁側からのこの眺望。

おおお、これはまさに一国の城主気分!

こんなところに檜の展望露天風呂とか作ったら、ビューバス大好き姫もきっと喜ぶに違いない!

いえ、残念ながらお風呂は反対側の石垣ビューの予定なんですよ・・・

丸亀城、石垣好きすぎるぞ!

だったら誰かが湯船に浸かったら、石垣でプロジェクションマッピングが始まるとかにしてほしいぞ!

羽坂重三郎が石垣するする登ってっちゃうみたいなやつですね!

いや、石工の悲しい伝説とか、一回忘れよう・・・

丸亀城、ちょっと歴史とか伝統文化押し付けがちな気もしますが、ここに泊まれるのは魅力ですね。

僕にも一度泊まってみたいと思っていたお城があったのですが、残念ながら今年廃城となってしまったようなので、こっちにはぜひチャレンジしてみたいと思いました(開業予定は2024年度です)。

【東海道五十三次ふらっと-flat-完歩】Vol.37 岡崎宿~御油宿前編 「ウラ岡崎城」とか「かいちゃん」とか | HYAKKEI

<2022年11月訪問> 最新の情報は公式サイト等でご確認ください

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