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いつもなんだかグッとくる。世界でここにしかない帯広「ばんえい競馬」

帯広の「ばんえい競馬」は体重1トンを超える大きな馬が重りをのせた鉄ソリを引いて力とスピードを競う、世界でここだけの競馬。

かつては北海道の各地にばんえい競馬場がありましたが、現在残るのはこの帯広競馬場のみ。

北海道開拓時代の農耕馬の歴史と伝統が現代のレースへ受け継がれ、北海道遺産として観光客にも大人気なのですが、僕はこれを見ていると、いつも心にグッとくるなにかを感じてしまうのです。

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帯広に残った最後の「ばんえい競馬」

大学時代、僕が北海道の新聞社でバイトをしていた頃、よく道内の地方支社から「今日のばんえい結果」みたいな原稿が流れてきていたのを覚えています。確か帯広以外にも岩見沢北見あたりからも来ていたような気がします。

ばんえい競馬は、かつて農民たちが北海道開拓で活躍した農耕馬(ばん馬)に乗って競い合っていたお祭りが現在の形に発展し、1947年に旭川競馬場で公式競技としてスタートしました。

岩見沢駅には今でもそりを曳く「ばんばの像」が設置されています

その後は旭川、帯広、北見、岩見沢の4競馬場を巡回して開催していたのですが、売上の減少による累積赤字の増大から帯広以外の都市は2006年度限りで撤退してしまったのです。

そんなわけで、現在「ばんえい競馬」が開催されているのは帯広競馬場のみ。

僕も昔、春の寒い夜に一度来たことがあったのですが、昼間には来たことがなかったので、ここでいっちょ万馬券でも当てて帯広ナイトアクティビティに華を添えよう、とやってきたわけです。

ばんえい競馬は、今や帯広の観光スポットとしても人気で、場内は産直市場やご当地グルメのレストランなどもあり、競馬場でありながら観光レジャー施設も兼ねている感じ。

と、その前に「馬の資料館」なるものがあったのでちょっと覗いてみます。

中に入ると、北海道開拓時代からの人間と馬との歴史や資料などが展示されていますが、これはまあ想定内ですね。

想定外、というほどのことではないのですが、なんか手書きの掲示があったので見てみます。

おもしろい、というよりゆるいですね。

個人的には「オレハスゴイ」じゃなく「オレノハスゴイ」だったら確実に万券買ってたと思います。

ゆるいけどカッコいい!ばん馬のガチンコレース

城内に入ると、もちろんガチのギャンブル父さんもいるのですが、来場者はレース客より観光客のほうが多いんじゃないかと思うくらい。

広い場内をカップルや女子旅、マダム団体やカメラマンがのんびり歩いていて、レースが始まるとぞろぞろとコース前のかぶり付きスペースに移動します。

そんなわけでここで生まれて初めて競馬に挑戦する人も多いらしく、場内には初心者向けの馬券買い方講座も。

もちろん僕も買ってみましたよ!

僕のラッキーナンバー「2-4」。

ちなみに「2」は仮面ライダー2号の「2」、「4」はウルトラ兄弟の4番目の男、帰ってきたウルトラマンの「4」です。

「仮面ライダー1号」とか「ウルトラセブン」じゃなく、意外とマイナーなヒーローが好きだった清く正しく美しい僕の子供時代の名残ですね。

そしていよいよレーススタート!(レース名とか全然気にしてません)

ばんえい競馬のハイライトは、このダートの山の傾斜越え。

重い鉄ソリと騎手を載せたばん馬が、必死に駆け上がろうとする姿に観客から「がんばれ!」の声が飛びます。

スピードを競うだけでなく、力自慢を競うレースでもあるので、全体的にゆるい感じはするのですが、砂埃をあげて、ばん馬が必死に前に進もうとする姿は、何かしら僕らの琴線に触れるものがあります。

「オレノハスゴイ」とか言ってる場合じゃないですね。

レース以外の楽しみも多い「ばんえい競馬」

場内には、家族連れや女性でも楽しめるスポットもあります。

例えば、場内の厩舎にいる馬たちと触れ合えるコーナー。

エサ用のにんじんを買って、直接あげることもできますが、焦らすと馬が怒るようなので気を付けましょう。

ゆるい。

このばんえい競馬には気軽に参加できるバックヤードツアーがあったのですが、2023年現在はコロナウイルスの関係で中止しています。

ちょっとハードルは高いのですが、特におすすめなのは冬の朝の調教風景なんだそうです。
走るばん馬や調教師、騎手たちが吐く息が真冬の十勝の空に真っ白に立ちのぼり、それはそれは幻想的なのだと言います。

Ⓒばんえい十勝(転用禁止)

いつかツアーが復活したら行ってみたいと思っています。

キラキラひかる夜のばん馬たち

ばんえい競馬は、実は夜の時間帯にも開催されています。

年間を通じて午後からレースが始まり、夏はナイター開催で20時45分、冬でも19時頃が最終レースの出走となりますので、あたりがすっかり暮れても楽しむことができるのです。

手作り感あふれるイルミネーションのモチーフになっているのは、帯広から見える日高山脈やお花畑なのでしょうか。

そんな灯りに照らされて、キラキラ光るばん馬たちがゆっくり走る姿を見ていると、なんだかここは競馬場なんかじゃなくて、遠い昔の、遠い世界に迷い込んでしまったかのような気分になります。

ぜひ、夜のばんえい競馬にも行ってみてください。そこには昼とは違う感動があると思います。

かえすがえすも「オレノハスゴイ」とか言ってる場合じゃないですね。

<2019年9月訪問ほか>  最新の情報は公式サイト等でご確認ください

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帯広ばんえい競馬の基本情報

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