その昔、まだ僕が中学生とか高校生だった頃、長渕剛が好きでよく聴いていたことがありました。というか自分は長渕そのものだと思っていた時期もありました(笑)
その長渕さんが2004年、故郷の鹿児島に錦を飾り、当時人口6000人の桜島で、75,000人のコンサートを実施した記念に建てられたモニュメントがある、と聞いていつか行ってみたいと思っていたのでした。
そんなわけでお気に入りの長渕コレクションを聴きながら行ってみましたよ、桜島「叫びの肖像」へ。
ぼくと長渕剛
僕の家の屋根は 高く空を切り
窓辺から下に 家並みを見おろす
朝露にぬれた 桜の葉が
朝の光に キラキラ輝いている
今頃君は まだ深い深い眠りの中
この僕の想いよ 君の街まで吹いて行け
そして君の胸に突き刺され
今 風は南から
「風は南から」 作詞・作曲 長淵剛
大ヒットした「とんぼ」の少し前くらいから、つまり今の「ロックな長渕に対する熱狂的なファンが現れ始めた頃」以降の曲はほとんど知らないのですが、僕は昔から長渕剛の唄が好きでした。
特に初期のアコースティク時代のバラードは本当に美しいものばかりで、今でも僕のiTunesにはこんなプレイリストが入っています。
わかりますかね?この選曲の妙!
わかっていただける方には、今度存分にカラオケで聴かせてあげます(ただし女子に限る)
僕が長渕を聴いていた当時は彼がフォークシンガーからロックな感じにキャラ変する前で、ドラマ「家族ゲーム」の主人公をしたりしてた時代。
そしてこれがその頃、長渕剛をまねてロン毛にして、TOPを派手に立ち上がらせる、いわゆる「ねぎ坊主カット」にして、近隣の女子高生・女子大生からきゃーきゃー言われてた私です。
ちょっと似てませんか?
え?菅田将暉のほうが似てるって?
とか言ってると本物の長渕さんに怒られそうなので、そのあたりの話は、またカラオケの後で。
ま、そんなわけで、この桜島に長渕剛のモニュメントができたと聞いて、一度行ってみたいと思っていたのでした。
赤水展望広場へ
長渕剛のモニュメント「叫びの肖像」があるのは桜島の南西側にある「赤水展望広場」というところ。
桜島港から2キロくらいなので、溶岩でできた遊歩道などを歩きながら行くこともできますが、「サクラジマアイランドビュー」というカラフルなバスに乗ると便利です(鹿児島市営バスです)。
これは桜島港を起点に日中運行されている島内観光用のバスで、500円で一日乗り放題。
あとで出てくる桜島の湯之平展望所などにも行けるので、2,3回乗るのであれば1日乗車券を買っておいた方がいいかもしれません。
ターミナルからバスに乗って最初に下りたのが「烏島展望所」。
ここはかつて沖合500メートルのところに浮かんでいた「烏島」に、大正の大噴火による溶岩が押し寄せて、陸続きになってしまったという場所です。
「かつての烏島、この下に眠る」的な記念碑がありました。
そこからモニュメントがある「赤水展望広場」まではすぐなので、ブラブラとあるきながら向かうと、いきなりそれはありました。
おおお、叫んでる!(僕の知ってる長渕じゃないけど)
僕はこの桜島ライブにも富士山の10万人ライブにも行ってないんですが、たしかにここに75000人集めるってすごい。
桜島フェリー何往復必要なんだよ、運びきれないんじゃないのか?って思ったのですが、よく考えたら桜島は大隅半島と陸続きになっているので、いくらでも車で来られるのでした。
にしてもすごいのは確かです。
彼の叫びの向こうには、桜島の主峰北岳と南岳がありました。
いま彼は何に向かって叫んでいるんですかね。
強がってるけど本当はやさしくて、体は浮気しちゃうけど心は浮気できない、一途なんだけど女好きで、でもめちゃくちゃ美しいメロディと歌声だった長渕が、僕は好きだったんですけどね。
ずっと行ってみたいと思っていたわりには、いざ行ってみると案外あっさりと終わっちゃうもので、10分もするとやることがなくなってしまい、バスに乗って次の場所に向かうことにしました。
湯之平展望所からの桜島
島内循環観光バス「サクラジマアイランドビュー」は赤水展望広場を出ると山に向かって進み、やがて標高373メートルの湯之平展望所に到着します。
ここは北岳の4合目に位置していて、桜島で一般の人が入ることの出来る最高地点。
ここでバスは20分ほど停車するので、展望台に上ることができます。
この展望所は北岳・南岳だけでなく、海側の眺望も素晴らしいことで知られています。
南を見ると、遠く薩摩の秀峰「開聞岳」がくっきり。
そして眼下には南九州最大の都市、鹿児島の市街と桜島フェリーまではっきりと見えるのです。
本当はここで下車して1本後のバスに乗ろうと思っていたのですが、乗っていたバス自体が20分も停車するので、後便に乗る必要もなく、そのまま桜島ターミナルに戻ります。
少し時間が余ったので、ターミナルのすぐ近くにあった月読(つきよみ)神社に行ってみます。
「月を読む」だなんてなんか素敵な名前だな、と思っていたら、御祭神はイザナギの子、月読命(ツキヨミノミコト)。
月の神さまであり、夜を統治している神様なんだそうです。
夜を統治するだなんて、めちゃくちゃセクシーな神様!
ん-、たぶんそーゆー意味じゃないとは思うんだけど、小さな赤い社は確かにちょっとセクシーな感じがしました。
この神社には「鳩みくじ」と「ふくろうみくじ」があるそうなんですが、今年は新年にすごくいいおみくじを引いたので、ひかないで我慢しておきました。
恋がバンバンうまく行っちゃうらしいので、今も期待して待っているところなんだけど、効能はまだかな?
<2021年5月訪問> 最新の情報は公式サイト等でご確認ください
もうちょっと真面目な僕の「トラベルjp」の記事
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