青森県の「不老ふ死温泉」といえば、知る人ぞ知る東北の名湯。日本海の荒波に面した、海辺の岩場にある露天風呂がちょー絶景&ちょー開放的ってことで有名ですよね。
ところが僕が初めて行った日は、前日までの台風の影響で、2つある露天風呂の一つが波をかぶってしまい一時的に全面混浴状態になってしまったのです。
致し方なき混浴とはいえ、大変困惑すべき時間を過ごしたお話です。
「不老ふ死温泉」とは?
「不老ふ死温泉」があるのは青森県の深浦町。
公共交通機関だと、JR五能線の「ウェスパ椿山」駅が最寄りです。
駅からは列車に合わせて送迎バスが用意されていたので、すぐにホテルに到着できました。
「不老ふ死温泉」なんていう名前を聞くと、めちゃめちゃ辺鄙な秘湯宿のようなイメージがありますが、建物は近代的で、ロビーもこんなに開放的です。
ロビーで三味線演奏会などのイベントをやっていたり、星空デッキがあったりと、サービスも名前のイメージと違って意外とすごい。
ではなぜここが不老ふ死温泉という名前なのか、宿のHPで調べてみると
不老ふ死温泉という名前は、「ここで養生すれば、老いたり弱ったりしない」ということに由来しています
と、ごく当たり前の説明がありましたが、その名の由来も書いてないし、海辺の一軒宿で、ほかに不老ふ死温泉を名乗る宿もないので、ここの創業者が自分で名付けたのでしょうか。現在はこのあたりの地名をつけて「黄金崎不老ふ死温泉」としているようです。
日本一海に近い絶景露天風呂
不老ふ死温泉と言えば、日本海の荒波に面した、海辺の岩場にある露天風呂がちょー開放的ってことで有名です。
ここは本来、混浴の露天風呂と女性専用の露天風呂に分かれているのですが、この日は台風の影響で混浴の浴槽が使えないため、女性風呂をなんと混浴として開けているようです。
要は、露天風呂に入りたいのなら、混浴するしかない、ってやつですね。
いやー、困ったな、この不可抗力混浴。
女子に気を遣うことなく日本海とともに人生見つめなおそうとしてたのに、迷惑千万だぞ。
そしてチェックインして部屋に入ると、なんと窓の外には大絶景混浴温泉が見えました。
しかも混浴から上がってきたばっかりの女子が、見たくもないのにばっちり見えてしまうではないか!
まいったなー、この盗撮感。
部屋の正面に見えるこの大絶景温泉を映してるだけなんだけどな…
そして致し方なき混浴へ
不老ふ死温泉に来たら、やはりこの絶景露天風呂に入らないわけにはいかないので、本当はめちゃめちゃ気乗りがしないのですが、致し方なく混浴に入ってみます。
ここで「風祭てつやの混浴わっしょい!」とかのレポートを期待しちゃった男子たちよ、この温泉には女性用の湯あみもあるので、変な気を起こしてもダメだぞ!
ちなみにその時は中国人女子2名、年上マダム2名と不可抗力混浴することになってしまいました。
女性は全員湯あみを着ていますが、男性は男らしく誰もそんなものは身に着けていません。女子が入ってきても脱衣場で堂々と着替えるし、浴槽内外でもどーんと構えて座ってたりしています。
困ったな、女子をムダに刺激するために体を鍛えてるわけじゃないんだけど、これ見せなきゃいけないのかな・・・
幸い、不老ふ死温泉は黄土色の濁り湯なので、ナイスミドルの脱いだら凄い体躯で彼女たちを挑発せずに済んだことが不幸中の幸いでした。
そしてこれが翌朝、部屋から撮った絶景露天風呂全貌。
客室から外を眺めると、昨日まで台風の影響でクローズしていた混浴風呂は復活しているらしく、すでに岩陰には人影がありました。
やばいよ、やばいよ!また不可抗力で見たくもないのに朝の混浴風呂が見えちゃうよ
・・・っと思ったらおっさんかよっ!
ま、そんなもんですね。同じ規模の女性専用風呂があるのに、わざわざ混浴に入ってくる女子は過去に3人くらいしか知りません。
なんだか混浴露天風呂の話しかしてないみたいですが、そのほかにもたくさん魅力がありますので、不老ふ死温泉、みなさまにもぜひおすすめします。
五能線の秘密の花園
不老ふ死温泉をチェックアウトしたあと、近くの十二湖の駅からさほど遠くない場所で五能線のいい写真が撮れるよ、と聞いたので、バスに乗ってガンガラ穴前という停留所で下車します。
バス停から10分ほど歩くと象岩と呼ばれる奇岩の前に到着し、ここからさらに「賽の河原」と呼ばれる場所に向かって10分ほど崖の上に向かって山道を登ります。
景色は素晴らしいのですが、こわっ。
やがて秘密の花園的なビーチを見下ろす場所に到着すると、そこが撮影スポットでした。
このあたりがバス停名にもなっていたガンガラ穴の上のようです。
崖下の案内板にもあったように、ここは「深浦の賽の河原」と呼ばれる霊場でもあるようです。
崖の上に小石で積み上げた供養塔や地蔵尊が建立されているのですが、(高いところが)怖くて全貌はつかめませんでした。
五能線は運転本数も少ないので、チャンスは1回。
やがてトンネルを抜けた2両編成のディーゼルカーが姿をあらわしました。
青森っぽくないですよね。
高知の須崎あたりの土讃本線っていっても通じそう。
お盆休み最終日だったこともあり、そのあとに乗った「リゾートしらかみ」の車内もさほど混雑することもなく4人掛けのボックスシートを独占。
深浦から鰺ヶ沢あたりまでは、ずっと日本海に沿って走る五能線のハイライト区間。
そんな景色をゆっくり鑑賞できるよう、ときおり列車はスピードを落としてすすみます。
不老ふ死温泉+「リゾートしらかみ」の旅、なかなか贅沢ですね。
<2019年8月訪問> 最新の情報は公式サイト等でご確認ください
不老ふ死温泉の基本情報
不老ふ死温泉への旅
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