秋のシルバーウィークの奈良でのこと。ホテルが軒並み満室、もしくは法外な値段の中、香芝市に奇跡的に低料金で空室があるビジネスホテルを発見しました。
それが「Tabist 緑ガーデンホテル 奈良香芝」。
宿泊サイトの写真を見て、一目で元ラブホテルの居抜き物件だということはわかりましたが、それはそれでなんだかおもしろそう!ということで泊まってみたお話。
そもそも僕は昭和レトロラブホに泊まるのは大好きなので、その亜流ととらえればいいしね。
田園の中に佇む「WELCOME」のアーチゲート
「Tabist 緑ガーデンホテル 奈良香芝」の最寄り駅は、JR和歌山線の志都美駅。
実は僕は前日からここに来ていて、昭和レトロラブホの金字塔との呼び声高き「ホテルアイネ 香芝店」で休憩したり宿泊したりして香芝を満喫していたのです。
さすがにこの日は奈良市内とか大阪あたりまで出て泊まろうか、と思っていたのですが、世間はシルバーウィークの真っただ中、ということで軒並み満室、あるいは残っていても法外なお値段!
今日もどこかのレトロラブホに泊まるしかないかな、と思っていたところ、宿泊サイトでわずかにあった残室の中に、この「緑ガーデンホテル」があったのです。しかも1泊6000円程度で、ラブホ並みにリーズナブル。
ラブホ並みにリーズナブル、というか「ここどう見ても元ラブホじゃね?」と直感ですぐにわかったのですが、ラブホをビジホにリノベーションするとどんな感じになってるんだろう、と俄然興味が湧いてきました。
そんなわけですぐに予約して、行ってみることにしました。
志都美駅から徒歩10分、香芝の住宅地の細い道を抜け、田園の中の用水路のような川を渡ると、手作り感あふれる案内板があり、その全貌が姿を現します。
どうみても元ラブホ!上から下まで元ラブホ!
一応写真に彼岸花とか入れて、少しマイルドな仕上がりにしてみたのですが、今なお残る「WELCOME」のアーチゲートには全く歯が立たない感じです。
はい、これもそうですね。
横列A/B/Cは部屋のカテゴリー、縦列にはショートタイム/休憩/サービスタイム/宿泊の料金が書いてあったんですよね。
ムダに詳しすぎるぞ、俺。
パブリックスペースは「明るくなった」ラブホそのもの
ホテルの正面玄関は、元ラブホにしては比較的開放的な感じがしますが、ラブホ時代はここに徒歩で来て、正面玄関から入るお客さんはいないかったのでしょう。
ウラにはこんな広大な駐車場もあったみたいだしね。
そう、これですよ、今回僕が楽しみにしていたのは!
ビジネスホテルなのに、ムダにブロアバスとかあるので、ラブホ遊びできちゃう!
そうなんです、これが今回泊まってみたかった理由のひとつ。まあひとりなんですが。
ラブホのロビーが明るくなると、こんな感じになるんですね!って感じです。
まさかのフロントもラブホ仕様!
さすがにお互いの顔は見えるようになっていましたが、この狭い窓口からこそこそとルームキーをやり取りしたりすると、なんだかムダにセクシーな気分になるかもしれません(ならんわ!)。
エレベーターで2階に登り、廊下に出るとこんな感じ。
ザ・明るいラブホですね。
それでもところどころにラブホ色を払拭しようという努力の影は感じることができます。
でもルーム表示のラブホ臭までは払拭できなかったようですね。
いざ、「Tabist 緑ガーデンホテル 奈良香芝」の客室へ
今回僕が泊まったのは(たぶん)ノーマルタイプのツインルーム。
入った瞬間のこの間接照明がムーディーですごくいい!
ソファーがなぜか壁に向けて配置してあるのも素敵!
ベッドはキングサイズではなく、清く正しく美しい感じのシングルタイプのものに入れ替えられています。
それでもこれだけは変えられなかったみたいです。
普通はティッシュの横によく置いてあるゴム状のものが見当たりませんが、まあ、ここはビジネスホテルですからね。
ラブホあるあるの自販機型冷蔵庫もありましたが、残念ながら故障中。
昔はここに何が入っていたか気になりますね!(特に最下段とか)
元ラブホビジネステルのバスルームは究極の付帯設備
元ラブホのビジネスホテルの付帯設備で、他のビジネスホテルを圧倒的に凌駕しているものが、バスルーム。
そのままラブホですね💛
なんとこの部屋のお風呂は💛型の浴槽でした。
残念ながらブロアバスではなく、七色に光るライトもついてなかったけど、浴槽でゆっくり疲れを癒すことはできます。
これぞ元ラブホビジネスホテルの究極の楽しみ方ですね!
ラブホ時代は固くクローズされていたかもしれない窓もこんなふうに開けることができます。
かつてはこんなふうに窓なんか開けちゃったら、前の家の人がビックリしちゃったかもしれないけど、今はもう大丈夫。
こんなに一般民家から直視できるお部屋だったのもすごいけど。
そんなわけでこの「Tabist 緑ガーデンホテル 奈良香芝」、元ラブホだったということを気にしない人なら、ビジネスホテルとしては十分だし、女子が一人で泊ってもぜんぜん問題ないんじゃないかと思います。
むしろカップルで来たらムダに楽しそうな気もします。
でもおっさん同士でツインだけは避けたいかな。
<2022年9月訪問> 最新の情報は公式サイト等でご確認ください
「Tabist 緑ガーデンホテル 奈良香芝」への旅
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