
札幌のダウンタウンと言われている(?)菊水(きくすい)。
大通駅から地下鉄東西線で2駅と、市内中心部からも比較的近いのですが、札幌駅や大通、すすきのから少し外れているため、札幌ビギナーの観光客が泊まりに来るような場所ではありません。
ところがそこにMORIHICOのカフェやプライベートサウナが楽しめる、なかなかしゃれおつなホテルがあるのです。
それが「HOTEL POTMUM STAY&COFFEE」。めっちゃ穴場ですよ、ここ!
「泊まれるMORIHICO」
「HOTEL POTMUM(ポットマム) STAY&COFFEE」(以下、ポットマム)があるのは地下鉄の菊水駅から徒歩3分ほどの場所。

3階建てのこじんまりとした建物ですが、正面にはホテルの名前よりも目立つ「MORIHICO」の文字。

MORIHICOと言えば、今や札幌のコーヒーチェーンの中でも最もしゃれおつなカフェとして知られています。
そう、ここはその名の通り、MORIHICOとコラボして、おいしいコーヒーが楽しめるホテルなのです。

ホテルフロントがあるのは、このカフェの一画。MORIHICOが宿泊客を全力で出迎えてくれるのがポットマムの特徴です。
もちろんそれだけではありません。このポットマムではお部屋でこのMORIHICOのコーヒーが楽しるのです。

チェックインを済ませると渡されるのは、このホテルの入場チケット代わりのこだわりの珈琲豆。
それを、部屋で挽いて飲むことができるのです。

めちゃめちゃ贅沢ですよね。

ちなみに僕の淹れる「夜明けの風祭珈琲」は、朝まで一緒に過ごした人だけが飲める幻のコーヒーとして一部のファンに知られています。
カップとソーサーをしっかりあたためて、最初に軽くコーヒー豆を蒸らす。そのあとは最初は1円玉、次に500円玉、最後に全体へ、とゆっくりと円を描きながらお湯を注ぐとできあがり。

あなたも今度、夜明けの風祭珈琲、いかがですか?

うまそうじゃの、それはおっさんでも飲めるんじゃろうか?

おっさんはNGです!
ちなみにポットマムの客室は、シンプルですがなかなか居心地のいい空間です。

本館スタンダートダブルは一番シンプルな客室ですが、ムダにセクシーなシースルーのシャワーボックスがあります。

僕の大学時代のアパートの部屋に、どう考えても後付けでつくったシースルーのシャワールームがあったことを懐かしく思い出しました。濃い紫だったのでたとえ夜明けに誰かが入っていても、ああ、髪を洗っているな、くらいしかわかりませんでしたが(もちろんおっさんは入れてません)。
こちらは新館のツインルーム。

浴槽付きの専用バスルームがありますが、残念ながらシースルーシャワーボックスはありません。

シースルーシャワーボックス好きな人みたい!
ホテルポットマムには、このほかにもドミトリータイプからキッチン付きのファミリータイプの部屋まで、バラエティに富んだ客室が揃っています。
「泊まれるサウナ」
ホテルポットマムのもうひとつの特徴は、贅沢なプライベートサウナがあること。

本館2階には3つの個室サウナがあって、それぞれ最大3名まで利用することができます。

セルフロウリュもできるプライベートサウナ空間。

ここにはスピーカーもあり、自分のスマホを接続して、お気に入りの音楽の中サウナを楽しむこともできます。
シャワーと水風呂用の浴槽も専用です。

深さがあるので、カップルで入っても大丈夫そう。おっさんとは入ってはいけません。
室内のととのいベンチ。

タオル類やバスローブはもちろんのこと、クレンジングオイルや化粧水、乳液などもそろっています。
そしてなんといっても、サウナブースから直結する専用の外気浴スペースがあるのが特徴。

真冬の札幌で、サウナからこの外気浴スペースに飛び出すのもなんか楽しそう。
せっかくなので、僕もプライベート外気浴を楽しんでみました。


こんな贅沢な空間なのに、まさかのおひとりさま利用!

ここは室料ではなく、人数単位の料金設定なんで、おひとりさまでもそれほど高くないんだよ
ちなみに2時間貸切で1人利用は3,800円、2人利用で7,000円、3名利用は9,300円です(2023年11月現在)。
同じフロアにはコワーキングスペースもあるので、サウナ&ワーケーションもできちゃいそうです。

ポットマムのプライベートサウナは日帰りでも利用できますが、せっかくならサウナでととのった後はそのまま部屋に直行して「泊まれるサウナ」として楽しみたいですね。
「MORIHICO」で朝食を
5メートルを超える開放的な天井高、1,000冊を超える蔵書。
ポットマムでの朝食は、この「MORIHICO.STAY&COFFEE」で提供されます。

朝食付きの宿泊プラン利用者限定で提供されるのが、自家製フレンチトースト。

北海道で有名な「おかめや」の食パンをオリジナルの卵液に24時間以上漬け込んででき上がったフレンチトーストに、北海道興部町の香りのよいベーコンを付けあわせ。
このほかにも朝食付きの宿泊プラン利用者限定メニューには、ハワイで人気のソウルフード「ポキ丼」もありますので、これらのメニューが食べたい場合は、朝食付きのプランで予約してください。
万一朝食付きプランで予約しなかった場合でも、北海道産のあんことバターをマリアージュしたあんバタートーストや興部ベーコンのピザトースト、明太子トーストなどの通常のモーニングメニューもあります。

セットドリンクメニューには「MORIHICO.STAY & COFFEE」オリジナルブレンドがおすすめですが、ラテやティー、フレッシュジュースなどもあります。

コンセントやWifiもあるので、宿泊客以外でもいつも賑わっていますが、ここに泊まったら朝食はぜひ「MORIHICO」で食べたい、という気分になりますね。

札幌のダウンタウン?菊水が意外とディープでおもしろい
僕は札幌市民ではないのでよくわからないのですが、どうやら菊水は札幌のダウンタウンと呼ばれているらしく、言われてみれば確かにディープなスポットも多いような気がします。

ススキノの西側の怪しげな路地にあってもおかしくなさそうな香ばしさ満点の雑居ビル「菊水会館」。

怖くてまだ行ってませんが。
「ラーメン500円」という10年前から貼ってあるような謎の手書きメニューが燦然と輝く「青葉苑」。

営業していることは何度か確認しました。

怖くてまだ入ったことありませんが。

どこにも入ってないのかよ!
いやいや、そんなことはなくて、近くの喫茶店とかには入ったことあるのですが、やはりそれなりにディープだったので、ぜひ皆さんも菊水探検してみてください。

菊水は街中から少し外れているので、観光客には注目されるスポットではないのですが、季節がよければススキノからも大通りからも歩いて2~30分くらいで来られる便利な場所ではあります。

そこにこんなしゃれおつでリーズナブルなホテル&カフェ&サウナがあるなんてめっちゃ穴場じゃないですか?

ただ最近はどうやらみんなそれに気づきはじめたような気もします。
お客さんが増えるのはいいことなんだろうけど、個人的にはもうしばらく穴場のままでいてほしいかな(笑)。
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