大阪から和歌山方面に行くといつも気になりつつも途中で通過していた岸和田。
あるときたまたま降りてみよう、とJR東岸和田駅で下車して、岸和田の中心部(南海の岸和田駅近く)まで歩いていると、岸和田駅に近づくにつれ、浴衣のおねーちゃんや的屋フードをもった子供たちとすれ違うのです。
今日は何かのお祭りか?と最初は素でそう思っていましたのですが、なんとその日はあの「だんじり」の9月例祭の宵宮、つまり一番盛り上がる2日間のうちの1日だったのです。
おーっ、だんじり。
祭りだ、喧嘩だ、清原だ!
※2021年の岸和田だんじり祭は残念ながら中止となり、関係者による神事のみ行われます。
日本3大喧嘩まつり
岸和田だんじり祭は岸和田城下の旧市と呼ばれるところで毎年9月に行われる300年の歴史を持つ神事。
関西各地で行なわれるだんじり祭のひとつですが、岸和田のだんじり、ときどき死人が出るほど荒っぽいということで、圧倒的に有名ですよね。
南海岸和田駅前に着くともうたくさんの人が集まっています。
この岸和田の町の中を多くの地車(だんじり)が勢いよく曳かれて疾走するのです。
駅前はもう人でいっぱいだったので、町なかのほうへと歩いていってみます。
おー、さっそく来た!
こっわ!
こんな兄ちゃんたちと、絶対喧嘩したくありません。。。
しかし岸和田だんじりは、日本3大喧嘩まつりと言われていて、昔はすれ違うだんじり同士がぶつかって、よくケンカが発生していたそうです。
というか、祭りってどこもそんな感じですけどね。たぶん今も喧嘩は普通にあると思います。
岸和田出身で「だんじりファイター」と異名をとったあの清原和博さんですが、岸和田のホンマもんのだんじりファイターに言わせると
清原はだんじりファイターちゃうで。だって高校で祭りやめてるやん。
ということだそうです。
・・・はい、おっしゃる通りですね。
いっさい手加減なしの「やりまわし」
岸和田だんじり祭のハイライトといえば「やりまわし」。
全国各地に山車や屋台が曲がり角で方向転換する祭りはたくさんありますが、普通はそれなりにスピードを緩めて慎重に曲がるところを、岸和田のだんじりは絶対にスピードを緩めないで曳き回し、疾走するのです。
こういう狭い路地も重さ4トン(人が乗ると8トン)のだんじりを曳きながら猛スピードで通り抜けます。
だからところどころに、こういうお家もあります。
ま、岸和田に家を持って住む以上、車庫がつぶれるくらい仕方ない、いや、むしろ名誉なことなんだと思いますよ(テキトー)。
ホンマに命がけやな、岸和田だんじり。。。
岸和田城下もなかなかいい感じ
そもそも僕が岸和田に来ようと思ったのは、岸和田城と古い町並みがあるから、だったので、そっちの方にも行ってみます。
これが岸和田城跡
しかしここで空にかなりやばい感じの雲が。
冷たい風も急に吹き始め、確実に雷雨が来る前触れだったので、城内には入らずに戻ります。
城下の町並みも晴れていればこんな感じ。
あわててどこか避難する場所、と思い近くにある南海の蛸地蔵駅に避難すると、まもなく豪雨がやって来ました。
この蛸地蔵駅、南欧風の西洋館でステンドグラスを持つ名建築駅舎として人気があるのだそうです。ぼくも昔、日本の名駅、みたいな本で見たことがありました。
さて、ここで雷雨をやり過ごし、雨が上がったところで町に戻ってみると、雨のため、夜の曳行は中止になったというアナウンスが町じゅうに流れていました。
残念ですが、雨上がりのだんじりの町も、なかなか風情があったのでよしとしましょう。
<2012年9月訪問> 最新の情報は公式サイト等でご確認ください
岸和田だんじり祭りへの旅
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