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札沼線・新十津川駅にさよなら【北海道】

もうこれで最後かも、と思ってたけど、また来てしまった、という場所ありますよね。

僕にとっては、2020年5月に廃止される北海道・札沼線の新十津川駅もそのひとつ。

一番最初に行ったときは特に廃止云々の話もなかったので、普通に訪問。

のちにJR北海道の合理化で遠くない将来に廃止されるのでは、という噂になったので「さよなら」を言うつもりで行ったのが2回目。

その後正式に廃止が決まったので「今度こそ今生のお別れを言わなきゃ!」と再度訪問。

新十津川には結局3回行ったことになります。

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JR札沼線の特殊な運命

JR札沼線は札幌駅と新十津川駅を結ぶ、北海道有数の通勤通学路線かつ日本屈指のローカル線。

札沼線をご存知ない方は「はっ?何言っちゃってるの?」という感じだと思いますが、事実です。

札幌から途中の「北海道医療大学前」までは、通称「学園都市線」と呼ばれ、札幌に通勤通学する人々を載せた電車が何本も走る賑やかな区間。ところが「北海道医療大学前」から先はたった1両のディーゼルカーが1日数往復しか走らない超ローカル線になるのです。

これが別々の路線ではなく、同じ「札沼線」というくくりになっているので、紛らわしいのです。

札幌近郊区間を走る電車
超ローカル線区間のディーゼルカー

厳しい経営が続くJR北海道の合理化で、廃止されることになったのは、このローカル線の部分、「北海道医療大学前~新十津川」の区間。

廃止日は2020年の5月6日と決まりましたが、最初に行ったときは廃止の話が出る前でした。

2回目に訪れた2015年当時は、まだ廃止日程こそ決まってはいませんでしたが、そう遠くない将来にお別れをすることはわかっていたので「さよなら」を言うつもりで行ってみたのです。

2015年9月、新十津川駅

終点の新十津川に着いて列車を降りると、駅のホームはコスモスに囲まれていました。

新十津川は、今はこうして終着駅となっていますが、1972年まではこの先、留萌線の石狩沼田駅まで線路がつながっていたのでした。だから札沼線(幌と田)というのです。

当時、新十津川にやってくる列車は1日3往復。

ずいぶん少ないな、と思いましたが、その後この本数はさらに減ることになります。

駅前にある空知中央病院という大きな病院が「新十津川の駅ノート」を設置して、病院の公式サイトで、その内容を紹介したり、新十津川をはじめとする札沼線の各駅の情報も展開してくれていました。 『新十津川駅ノート』 ※これは今でも続いているようです。

毎朝、この病院に付設されている保育所の子供たちが、駅にきて列車の出発を手を振って見送ってくれているのだそうです。

駅に隣接して親子の2頭?だけがいる小さい小さいポニー牧場がありました。

この新十津川駅が廃止されることはほぼ確定的でしたが、まだ廃止日も決まっていなかったので、訪れる人もほとんどなく、のんびりとした「お別れの日」でした。

小さくて平凡なだけど、なんとなく暖かさを感じる駅だったので、さよならを言うのはやっぱりちょっと惜しいな、と思っていました。

2019年9月、新十津川駅

札沼線の「北海道医療大学前」以遠の廃止日が2020年の5月6日と決まり、別れを惜しむ人々が新十津川を訪れている、というニュースを聞くようになった2019年の9月、さよならを言ったはずの新十津川駅に僕はまた向かっていました。

きっと早くさよならを言いすぎて、ホントにこれでお別れできるか心配になってきちゃったんですね。

ただし前回と違うのは、車内がこの状態だったこと。

9月のド平日なのに座席、ほぼ満員じゃないですか!

しかも車内はこんな感じ。

るるぶ&moreの女子旅シリーズみたいじゃないですか!

あやうく一瞬、ニセるるぶライターを名乗って、一緒に取材旅行しちゃおうかと思っちゃったよ。

老若男女、さまざまなファンを乗せた列車は午前9時28分、終点の新十津川駅に到着します。

実はこれが新十津川までやってくる唯一の列車なのです

4年前は1日3往復あった列車は、(途中の浦臼駅から新十津川までは)現在1日1往復。「日本で一番最終列車が早い駅」「始発列車が最終列車」みたいなキャッチコピーで呼ばれる駅、それが今の新十津川なのです。

上りの始発列車&最終列車の発車は午前10時なので、ほとんどの乗客はこの列車で折り返し、30分ほどこの駅に滞在します。

駅舎内には廃止となる日までのカウントダウン表示ができていました。

カレンダーには1日1本しかない列車で、この駅に降り立った乗客の数が書きこまれていました。

この日(9月11日)は47人。
前日の9月10日は、この夏の青春18きっぷの利用最終日だったため、150人もの下車客がいたようです。
47人でもそれなりに満員状態だったので、たった1両のディーゼルカーに150人も乗ったら首都圏のラッシュ並みだと思います。

冬を越し、ラストラン直前の春休みからGWにかけて、本来ならこの数はどんどん増えることでしょう。
1日1本しかないので、たぶん1両編成では到底乗り切れないお別れ客が殺到するため、札沼線最後の数週間は、3両編成か、4両編成くらいになるかもしれませんね。
あるいは1日何本かの列車が走るかもしれません。

ただ残念ながら、新型コロナウィルスの影響でお別れを言いたくても来られない人も多いので、意外とひっそりと最後の日を迎えるかも知れませんね。

駅の窓口は新十津川町の観光案内所の出店になっていて、終着駅到達証明書の発行や、ご当地入場券の販売所になっていました。

駅前には以前はなかった臨時の売店ができていて、列車折り返し時間までのつかの間の賑わい。

ただ、前に来た時にいたポニーの姿は見えませんでした。

そして駅のホームとコスモス畑との間には柵ができていました。

どっちもこの駅を訪れる乗客が多くなった影響かもしれませんね。

もう一度、静かにさよならを言いたかったので、僕は折り返し列車には乗らず、この日の最初で最後の列車の出発を見送ることにしました。

え、1日1本しかない列車に乗らずにどーすんの?

そうお思いの方もいらっしゃるかもしれませんが、実はこの新十津川駅から函館本線の滝川駅までは5キロほどしか離れていないので、バスで15分ほど。歩いても1時間ほどで行けるのです。

バスの時間も中途半端だったので、僕は前回も今回も歩いて滝川まで行きました。

こんなふうに多少距離は離れていますが、今回廃止される区間にはほぼ並走して函館本線が走っているので、1日1~数往復しかしない札沼線が廃止されても地元の住民にはあまり影響はないのでしょう。

そんなところに2度もお別れを言いに来るなんて、なんだか物好きだな、と思いました。

新十津川駅の基本情報

僕の関係する会社です。予約はぜひこちらで!

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