食が豊かな十勝の帯広。おいしい名物はたくさんありますが、その筆頭に挙げられるのは「豚丼」。
市内には観光客が列をなす有名店から、地元民のみ知る名店までたくさんのお店があります。
今回は僕が食べたことがある帯広の豚丼を紹介しますが、タイトルに「食いだおれ」とか書いちゃったけど、一日に全部食べたわけじゃありません。
いつも誰かが並んでる、帯広豚丼最有名店「ぱんちょう」
帯広の豚丼といえば、真っ先に名前があがるのが「ぱんちょう」。
昭和8年創業で、豚丼はこのお店の初代社長が考案したものだそうです。
帯広駅前のめちゃめちゃ便利な場所にあるのですが、ご覧の通り全国的な有名店だけにだいたいいつもお客さんが列をなしています。
メニューはシンプルに豚丼一択!
値段もお肉の量によって変わるだけですが、ちょっと不思議なのが値段が「松竹梅」ではなく「梅竹松」の序列になっていること。
これは初代の女将の名前が「ウメ」さんだったことが理由で、「梅」を一番にしたのだといいます。
頼んだのはたぶん「竹」あたりだと思いますが、肉の端がどんぶりからはみ出てますね。梅とか花だとどうなっちゃうんだろう、って感じです。
ふたを開けると、豚丼どーん!
めっちゃ脂がのってる感じがしますが、食べてみるとサクサクと柔らかくて、意外とあっさりしています。
帯広の人に一番親しまれていた豚肉に、鰻丼のような甘みのあるタレで味つけして「鰻丼よりうまいぞ」と標榜して始まったぱんちょうの豚丼。
いつも並んでてわりとあわただしいけど、その元祖の味を一度は味わってみてほしいです。
炭火がウリの「十勝豚丼 いっぴん」
帯広の豚丼はこじんまりとした個人商店が多いのですが、郊外のファミレスのような空間でチェーン展開しているのが「十勝豚丼 いっぴん」。
えー、チェーン店?
いやいや、ここは帯広のしかるべきグルメ筋から「ぜひ行け」という情報があったんだよ
ここの特徴は「炭焼」を前面に出していること。
帯広の豚丼は炭火で焼き上げるものも多いのですが、ここは炭焼きの香ばしさがより強い感じ。
カウンターから厨房をのぞくこともできて、炭焼きの匂いがガンガン漂ってくるライブ感もいいですね。
1枚1枚しっかり焼き上げている感じがあるのですが、このドライヤー、なんなんでしょうね?
一節には肉に火がつくのを防ぐためとも言われていますが、直接確認したわけではありません。
そして出てきた豚丼、どーん!
ここもどんぶりから盛り上がってはみ出してますね。
ほどよく焦げ目がついた炭焼き具合がなんとも絶妙でいい、すごくいい!ホントにチェーン店とは思えないクオリティ!
実は「十勝豚丼 いっぴん」は札幌にも店舗があって僕もいったことがあります。みなさんもぜひ。
なんと料亭にも豚丼が?「割烹草乃」
帯広のちょっとユニークな豚丼は、料亭の豚丼。
それは帯広駅から車で5分ほどの「割烹草乃(そうの)」。
なかなか落ち着いた店構えで、ちょっと豚丼食べに入るには敷居が高い感じがしますが、店内に入ると、さささ、こちらへどうぞ、ってな感じで奥の個室に案内されます。
でもこんなところの豚丼、お高いんじゃないの?
どどーんと出てきた草乃謹製豚丼、1200円。
料亭の個室で落ち着いて食べられることを考えるとかなり手ごろな価格ですが、お肉はやっぱりどこか料亭感のある、お上品な仕上がりですね。
炭火でジュウジュウ脂を出し切ってない分、ちょっとこってり感はありますが、柚子胡椒でおいしく食べられます。
この割烹草乃ですが、もうひとつ特徴があるのです。
それはここ、最年少演歌歌手としてデビューした「さくらまや」さんの実家なんだそうです。
すごい家が実家だったんですね。カラオケバトルの番組でしか見たことないけど。
このほかにも、僕が初めて帯広で豚丼を食べたお店、帯広の老舗レストラン「ふじもり」や、かつて北海道ホテルのメニューにもあった豚丼、その他、市内にはたくさんの有名店もあります。
どこに行っても帯広の豚丼はおいしいので、ぜひ帯広滞在中に一度は食べてみてください。
<2019年9月訪問ほか> 最新の情報は公式サイト等でご確認ください
帯広豚丼への旅
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